中学生でバイオリン教室をお探しの方から、こんなお悩みの声を耳にすることがあります。
- バイオリンって、もっと小さいときからはじめないと上手くならないんじゃない!?
- 中学生からはじめたら、コツコツがんばっても上手に弾けるようになるのは大変なんじゃない!?
- だけど、今さら感もあるけれど諦めきれずに、子どもが習ってみたいと言っているので習わせてみたい etc
もし、これをご覧の方も、同じような悩みをお持ちなら、2,3分ほどお時間を取っていただいて、これからお伝えすることをお読みになってみてください。
読むだけでも、中学生からのバイオリン上達のヒントを見つけていただけるはずです。
もくじ
中学からはじめるメリットがあります
こんにちは、藤松バイオリン教室の藤松敦仁・純子と申します。
私たちは、北九州市と久留米市で夫婦でバイオリン教室を開いております。
実際のところ、私たちが開講しているバイオリン教室には、5歳くらいからバイオリンを習っていらっしゃるお子さんもおられます。
当然、早くはじめたほうが、バイオリンを弾く期間が長くなる傾向があります。
そのため、結果的に年齢に対して高い技術を習得しているお子さんは少なくありません。
ですが、逆にバイオリンを中学からはじめることで得られるメリットもあります。
それは、幼稚園や小学校低学年ではじめるよりも、言葉のコミュニケーションが取りやすいので先生と一緒に練習しやすい点です。
具体的には、中学生の生徒たちにはこういったことを伝えることがあります。
(上手に弾けなかったときに)
「なぜ、ここを失敗したのか?失敗した経緯と、それをどうやって解決していったらいいかという手段を考えながら取り組まないと何回も同じことをくり返ちゃうよ。なんで、うまく弾けなかったのか、分析しないと上手にはならないよ」
中学生であれば、こういったアドバイスに耳を傾け、自分で考え取り組むことができます。
そして、自分を客観的に見ると言いますか、自分のことを俯瞰できるようになって先生の言っていることが理解できる年代でもあります。
練習時間を十分に確保できます
また、中学生くらいの年代にまで成長してくると“こらえ性”もついています。
そのため、教室でもお家でも集中力がつづくので練習する時間がたくさん確保できるようになります。
そして、できない箇所だけを一点集中で練習することもできます。
その結果、上達するスピードが早い傾向があります。
それに対し、小さいお子さんの場合、目先を変えたり他の話をしたりして集中力を切らさないようにしないといけません。
また、練習をしすぎると泣いちゃったりして、バイオリンどころではなくなりますのでレッスンでもお家でもなかなか課題が進まないことも起こり得ます。
そういったことを踏まえますと、必ずしも早くはじめたほうがいいわけではありませんし、中学生からはじめても十分にうまくなることができると言えます。
ちなみに、バイオリンであっても勉強であってもスキルアップする取り組み方は同じだと思います。
勉強も、苦手な部分は決まっていると思いますので、そこを集中的に勉強を克服できれば成績は伸びて行くはずです。
ですので、バイオリンを上手になる経験は勉強にも活かされると私たちは考えています。
バイオリンレッスンでの楽しみとは?
あくまでバイオリンを習う目的は、バイオリンを、音楽を楽しむためですよね。
もちろん、バイオリンが弾けると楽しいのですが、一人で弾くよりも他の人たちと一緒に演奏するともっと楽しいものです!
事実、当スクールに通われているどの年代の生徒さんも「先生と一緒に合奏することが楽しい」とおっしゃています。
そうした楽しい体験は、独学では味わえないものです。
ですので、せっかくバイオリンをうまく弾けるようになりたいと思われていらっしゃるなら、バイオリンが弾ける楽しさだけじゃなく、レッスンに行く楽しさにも出逢ってほしいなと思います。
そうなれれば、バイオリンをずっとつづけたくもなると思うんですね。
バイオリンは魔法
私たちは、現在、プロとしても活動し、多くの聴衆の前でバイオリンを演奏させていただいています。
そして、バイオリンを演奏していると「バイオリンって魔法の薬」だなって思うことがあります。
例えば、演奏を通じてお客さんがよろこんでくれたり、楽しさやうれしさ、明日への活力を感じてくださっているんですね。
そういった力を提供できるって、ある種の“魔法の薬”ではないでしょうか?
また、お客さんがよろこんだり、涙流してくれる姿を見ることで、私たち演奏家も「またがんばって弾こう」と思える、そんな活力をいただいているんですね。
こうした力も、魔法の薬ではないでしょうか?
そんな“魔法の薬”とも呼べるバイオリンを中学生が手にできたとしたら、心豊かに成長できるのではないかと私は思っています。
また私は、生徒にはバイオリンの演奏においてつぎのように伝えることもあります。
「普段から、聴いてくれる人のことを考えて弾かないといけないよ。どんなにヘタでもよろこんでくれたらいい演奏、どんなに上手でもイヤだったら雑音だよ」
相手を思いやる心が育つことを願いながら、今日も生徒たちとのレッスンに向き合っています。
自分を強くて誇らしく思ってほしい
中学生のほうが、小学生のときよりも自分のことを見つめたり、考え方も大人になってきます。
だからこそ、中学生でバイオリンに出逢いバイオリンをはじめることは、大きな意義があるのではないかと思っています。
もちろん、なんと言っても一番はバイオリンが楽しいと思えることです。
しかし同時に、バイオリンを弾く経験をきっかけとして、より“自分と向き合う力”や“コツコツがんばる力”が身についていくことが、指導者であり大人である私としてもとても意義深いものだと感じます。
コツコツをつづけられる自分って、とても強いものではないでしょうか?
なぜなら、コツコツつづけた1回1回がすべて小さな成功体験だからです。
何度も何度も成功体験を積み重ねられた自分って、とっても強くて誇らしくはないでしょうか?
そして、成功体験を積み重ねるたびに、より自分自身と戦えるようになって、さらにコツコツを積み重ねることができます。
それが、自分の価値を認めて信頼してあげられることにもつながります。
バイオリンで、みんながハッピーになる
また、コツコツがんばって、人前で演奏して評価を得られることも成功体験と言えます。
だからぜひ、自分の演奏で聴いてくれる方たちをよろこばせてあげられる体験も積み重ねてほしいなと思います。
バイオリンを楽しむほどに、聴衆のことを考えたり、マナーを身につけたり、自分をどう見せるといいかを考えたり(自己プロデュース)できるようになる。
誰にとっても“ハッピー”をもたらしてくれる。
それが、バイオリンの素晴らしいところだと私は思います。
バイオリンって、とてもスゴくないですか?
これをご覧の中学生のお子さんがバイオリンに興味をお持ちなら、ぜひ今日からバイオリンをはじめていただきたいなと思います。
このブログを書いた人
- 子どもたちの将来に、バイオリンを通して何かいい影響を与えてあげられたら…
- そして、誰もがバイオリンの楽しさを感じられる、最適な環境とレッスンを提供したい
そんな想いで、私たち夫婦ではじめたのが「藤松バイオリン教室」です。
私たちが講師として、日々楽しいレッスンを提供しております。
藤松敦仁プロフィール
- 福岡県久留米市出身
- 西南学院高校を経て、武蔵野音楽大学音楽学部器楽学科ヴァイオリン専攻卒業
- 山形交響楽団第2ヴァイオリン首席
- 関西フィルハーモニー管弦楽団第2ヴァイオリン首席代行を歴任
- 1997年退団後、名古屋・大阪・広島・九州各地でオーケストラ、室内楽を中心に活動
- 1998年から2013年まで、NPO法人響ホール室内合奏団に在籍し第2ヴァイオリン首席を務める。英国公演、ソウル国際音楽祭に参加
- オーケストラメンバーとして、博多座・梅田コマ劇場・中日劇場において、大地真央主演「マイフェアレディー」、「風と共に去りぬ」、「ローマの休日」、一路真輝主演「エリザベート」等に出演
- ウェル戸畑「ウェルカムコンサート」を、長年にわたりプロデュース
- ヴァイオリン・ピアノ・ベース・ドラムの4人ユニット「Perfect☆Note」を結成。 クラッシック・ジャズ・タンゴ・昭和歌謡などを独自にアレンジした楽曲で、鍵盤ハーモニカ、津軽三味線、ダンス、マンドリン、ジャズシンガー、馬頭琴奏者等と共演し多くの聴衆を魅了
- ヴァイオリンを、故松村英夫、山中光、ロバート・ダヴィドヴィッチの各氏に、室内楽をウィリヒ・コッホ、J・ツェグレディの各氏に師事
- 西日本医科学生オーケストラ等で、トレーナーを務める
- 北九州・福岡・久留米で「藤松バイオリン教室」を主宰し、後進の指導にも尽力
- 日本クラシック音楽コンクール審査員
- 九州交響楽団、アン・デア・福岡、シンフォニエッタ福岡等で演奏
- 「音楽工房ボヌール☆ビューロー」代表
- 特定非営利活動法人 「九州フィルハーモニー管弦楽団」理事兼コンサートマスター
- 「STEP Festival Orchestra」コンサートマスター
- 「九州室内合奏団」ヴァイオリン奏者
藤松 純子プロフィール
- 梅光女学院高等学校音楽科卒業
- 同校在学中に、韓国でのコンサートに出演
- 国立音楽大学器楽科ヴァイオリン専攻卒業
- 同大学のソロ・室内楽定期演奏会オーディションに、ヴァイオリン二重奏で合格。同演奏会に出演
- ドイツArnsbergにて、マンフレート・ヘル氏の夏期講習会に参加。修了演奏会に出演
- H9,10年の北九州芸術祭出演
- 1998年から2013年まで、響ホール室内合奏団に在籍。英国公演、韓国ソウルの国際音楽祭に参加
- ヴァイオリンソロでのおしゃべりコンサートや、津軽三味線・ヴァイオリン・ピアノの和と洋のユニット「95strings」をはじめ、ハープ(グランドハープ)・ヴァイオリン・シンセサイザーのユニット「Qualia(クオリア)」、室内楽やオーケストラ等、様々な形態で活動
- 中でも、グランドハープとヴァイオリンの「五感を巡る」シリーズのコンサートが毎回好評を博す
- アウトリーチ活動にも積極的に取り組む。西日本文化協会主催による九州の僻地や離島の学校での学校公演プロジェクト、短期大学・専門学校の保育科の講師として積み上げてきたスキルや3人の子供の母親としての経験を生かしたベビー・未就園児のためのコンサート「宗像ユリックス主催のすくすくコンサート」等
- 北九州・久留米のバイオリン教室「藤松バイオリン教室」講師
- 東筑紫短期大学非常勤講師